読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NEODEAD MUSIC BLOG

音楽を思考する

ポストEDMとしてのYoe Mase

Yoe Mase「Life in Boxes」★★★★☆ エモーショナル&ユーフォリックをテーマに、ポストEDM路線をひた走る新進気鋭の若手アーティスト、Yoe Mase。 満を持して、彼のデビューアルバム「Life in Boxes」が発表されたので紹介しておきたい。 EDMというと派手で騒…

One Ok Rockの野望

One Ok Rock「Ambitions」★★★★★ 前作「35xxxv」を手放しで絶賛した私だが、本作もそうせざるを得ない状況にある。 前作よりも緩急のあるアレンジが見事にOne Ok Rock独自の世界観を構築しており、ベテランの風格すら漂わせる内容だからだ。 neodeadmusic.hat…

シング・ストリート 未来へのうた(オリジナル・サウンドトラック)

「Sing Street :Original Soundtrack」★★★★★ 映画「シング・ストリート」のサウンドトラックを紹介するついでに、あまりにも素晴らしかった映画本編の感想を残しておきたい。(ネタバレ気味なので未見の方はご注意を。) (あらすじ)大不況にあえぐ85年のア…

シン・I See Stars

I See Stars「Treehouse」★★★★★ USA出身、エレクトロコアと評されるI See Starsが5作目を発表。 それまでの6人体制から4人というシンプルなバンド編成となり、ファンには一抹の不安を抱かせたようだが、どうぞ安心してもらいたい。 お待たせしました。 I See…

The Midnightの夏は終わらない

The Midnight「Endless Summer」★★★★★ 先日紹介したばかりのシンセポップ、The Midnightがついにフルアルバムを発表。 結論から申し上げて、全12曲、捨て曲なしの仕上がりである。 これぞ傑作。 全曲聴き終えて最初に出た言葉はこの一言だった。 neodeadmusi…

Beyond The Blackはシンフォニックメタルの救世主となるか?

Beyond The Black「Songs of Love and Death」★★★★★ Beyond The Blackは2014年に活動を開始したばかりの新人バンドだが、デビューアルバム「Songs of Love and Death」のクオリティが高すぎて、私の中で「Amarantheショック」の再来と位置付けているほどだ。…

Dizzy Mizz Lizzy、20年ぶりの新作

Dizzy Mizz Lizzy「Forward In Reverse」★★★★★ Dizzy Mizz Lizzyと言えばGlory。 Gloryと言えばDizzy Mizz Lizzy。 そんな彼らが20年ぶりにニューアルバムの発売まで漕ぎ着けた。 バンドとしては3作目となるオリジナルフルアルバムである。 オープニングの「…

Treat、6年ぶりの新作

Treat「Ghost Of Graceland」★★★★☆ スウェーデン出身、メロディアスハードロックバンド、Treatが新作を発表。 大傑作となった前作「Coup De Grace」から6年も待たされた格好だ。 2度の解散を経て今に至るが、1980年代から活動しているベテラン選手でもあり、…

The Midnightが実践する「もののあわれ」

The Midnight「Days of Thunder」★★★★★ 80年代をルーツとしたシンセポップが大好物な私。 先日紹介したFM-84はいかがだったろうか。 刺さる人にはストレートに刺さったのではないかと推測する。 neodeadmusic.hatenablog.com さて、そんなノスタルジックでロ…

新生Sunstormの幕開け

Sunstorm「Edge of Tomorrow」★★★★☆ 私が子供の頃から大好きなボーカル、Joe Lynn Turnerによるメロディックロックなプロジェクト、Sunstormが4作目を発表。 直近では2014年にRated Xという企画バンドが稼働していたが、Sunstormもこうして4作目をリリースし…

カナディアンメロハー職人、Rob Moratti

Rob Moratti「Transcendent」★★★★☆ Rob Moratti、待望の2ndソロアルバムが到着。 1stの「Victory」が近年まれにみるメロハーの大傑作だっただけに、こちらの期待値も高かったのだが、良く言えば安定感を重視した内容に落ち着いた作品だ。 突出したメロディや…

チャンネルはFM-84のままで

FM-84「Atlas」★★★★★ サンフランシスコを拠点とする次世代シンセポップアーティスト、FM-84が1stフルアルバム「Atlas」を発表。 昨年リリースされた「Los Angeles EP」よりもさらにエモーショナルな仕上がりで、これは80s懐古ファンにとっては刺激的な1枚と…

CTS、待望のニューアルバム「WAVINESS」最速レビュー

CTS「WAVINESS」★★★★★ 謎の覆面3人組、CTSがメジャー移籍後、ついにオリジナルフルアルバムを発表。 結論から申し上げて、本作「WAVINESS」はJ-POP史に残る傑作となる。 まずはこのことを念頭に入れながら、1曲ずつ感想を残しておきたい。 01. WAVINESS 映画…

Gareth Emeryはいいぞ!

Gareth Emery 「100 Reasons To Live」★★★★★ UK出身のTrance系DJ/Producer、Gareth Thomas Rhys Emery。 これまでに「Exposure」や「Metropolis」など、数々の名曲を産み落としてきた中堅ベテラン勢に属する35歳のイケメンである。 そんな彼が4/1に発表した…

ブレイク寸前、Dwntwn

Dwntwn「Dwntwn - EP」★★★★★ アメリカはLA出身、Jamie Lefflerという女性Voを擁するインディーロックバンド、Dwntwn。 2010年から活動を開始し、これまでに「Cowboys - EP」(2012年)、「The Red Room - EP」(2012年)を発表しており、本作「Dwntwn -EP」…

Coldplayは現代の名匠である

Coldplay「A Head Full Of Dreams」★★★★★ 初期のメランコリックでサイレントなロックに回帰した前作「Ghost Stories」から一転、「Mylo Xyloto」を彷彿とさせるカラフルでポップな仕上がりとなった本作。 相変わらず、楽曲の良さとバンドの演奏力の高さにつ…

Mad Maxx + Space Tribe = Mad Tribe

Mad Tribe「Spaced Out」★★★★☆ Psychedelic Tranceシーンを語る上で避けては通れないアーティスト、Olli WisdomことSpace Tribe。 これまでに10枚以上のアルバムをリリースしており、今なお第一線で活躍するベテラン選手の1人だ。 方や、Max PetersonことMad…

BT、アーティスト人生の集大成

BT「Electronic Opus」★★★★★ 近代のエレクトロニックミュージック史において、必ずや名前の挙がるアーティストの1人、BTことBrian Wayne Transeau。 もはや説明不要だと思うが、その多彩な音楽性故に、Electronic Dance Musicの発展にも多大な貢献を果たして…

Blutengelでゴシックポップに目覚めよう

Blutengel「Omen」★★★★★ ドイツのエレクトロニック・ゴシック・ポップ・バンド、Blutengelの9作目となる新作。 バンドというよりは、Chris Pohlのソロプロジェクトと形容した方がいいのかもしれないが、今回も適度にダークで適度にポップな、極めてBlutengel…

戻ってきたCinnamon Chasers

Cinnamon Chasers「Great Escape」★★★★★ アトモスフィアでメロディアスなシンセウェイブサウンドが大好きな皆様へ。 今年、Cinnamon Chasersがようやく本流に戻ってきた。 今宵はお祝いだ。 この店で一番高い酒を持って来てくれ。 そんな気分にさせてくれる…

Poets Of The Fallは今が旬

Poets Of The Fall「Jealous Gods」★★★★★ フィンランド産のメロディアスなハードロックを奏でるPoets Of The Fall。 2003年から活動する彼らの歴史において、最高傑作と言っても過言ではないのがこの6作目(2014年発表)である。 2005年発表のデビューアルバ…

ケッテルファンタジーの入門書

Kettel「Ibb & Obb」★★★★☆ 2015年現在でKettelの最新アルバムとなっている本作。 とはいえ、リリースは2013年の9月であり、すでに丸2年が経過している。 こちらも新作を待ちわびているのだが、こればかりは仕方がない。 特にKettelのようなエレクトロニカ系…

Nigel Goodの新譜が素晴らしい件

Nigel Good「Space Cadet」★★★★★ カナダ出身のElectronic Music Producer、Nigel GoodがMonstercatより新作を発表。 果たしてその中身は、前作「Nothing Out Here」におけるProgressive House路線を踏襲しながら、リズムセクションやアレンジメントにおいて…

今年最も美しいSeoul流のインディーロック

Seoul「I Become A Shade」★★★★☆ カナダはモントリオール出身のSeoulのCDを街のセレクトショップにて購入。 たまたまSay Lou Louの隣に置いてあったというのが購入動機で、これはほぼジャケ買いに近い。 謎めいたモノクロの写真に「I Become A Shade」という…

帰ってきた俺たちのDisturbed

Disturbed「Immortalized」★★★★☆ US Alternative Metalの王者が華麗なる復活を遂げた。 2011年に活動を休止して以来、オリジナルアルバムとしては実に5年ぶり。 まずはこの6thアルバム「Immortalized」が無事に発表されたことを喜びたい。 肝心の中身だが、D…

Kodalineは次回作が正念場

Kodaline「Coming Up for Air」★★★★☆ アイルランド出身、インディーロックの面影を残すKodalineの2nd。 1stアルバム発表時はColdplayの二番煎じと揶揄されたものだが、定評あるライブパフォーマンスのおかげで今や不動の人気を実力で掴んだ印象がある。 彼ら…

貫禄勝ちのサトリアーニ

Joe Satriani「Shockwave Supernova」★★★★★ 精力的にギターインスト作品を発表し続けるサトリアーニ先生が新作をリリース。 前作「Unstoppable Momentum」でもその高い品質に舌を巻いたが、本作はそこをまた越えてしまった。 どこまで進化するんだこの人は。…

帰ってきた俺たちのBreaking Benjamin

Breaking Benjamin「Dark Before Dawn」★★★★★ 2010年から活動休止していたBreaking Benjaminが今夏見事にシーンへ復帰した。 メンバー間でのいざこざは裁判沙汰までに発展し、もはやこのバンドの未来は潰えたかと誰もが感じていたかと思うが、ボーカルのBenj…

LTNのデビューアルバムを斬る

LTN「People I'll Never Forget」★★★☆☆ インドネシアはジャカルタ出身のProgressive Tranceプロデューサー、LTN(Louis Tanuatmadja)が満を持して1stアルバムを発表。 「People I'll Never Forget」と名付けられた全20曲入りのアルバムだ。 日本、いや世界…

青雲、それは天国の塔

flashygoodness「Tower of Heaven - Original Soundtrack」★★★★☆ 2008年から活動する8bitコンポーザー、flashygoodness。 謎に包まれた人物だが、オフィシャルサイトに90年代に任天堂ゲームとともに育ったとあるので、恐らくMadeonやZeddのように若い世代で…

お前のYoung Katoが目を覚ます

Young Kato「Don’t Wait 'Til Tomorrow (Deluxe Edition)」★★★★★ 2011年に結成後、シングルやEPなどを小出しにリリースしてきたUK6人組バンドが、ついに1stアルバムを発表。 1stシングルのリリースが2012年の1月だったことを考えると、ファンは3年も待たされ…

Destineはもっと評価されるべき

Destine「Forevermore」★★★★★ オランダ出身、5人組のエモバンドが満を持して新作を発表。 なにしろIndiegogoでクラウドファンディングまで手を出して完成させた一品である。 結果的に300万円ほどの寄附を受け、めでたくリリースまで漕ぎ着けた。 <a href="https://www.indiegogo.com/projects/brand-new-destine-album#/story" data-mce-href="https://www.indiegogo.com/projects/brand-new-destine-album#/story">CLICK HE…</a>

One Ok Rockの品格

One Ok Rock「35xxxv」★★★★★ 日本で純粋培養されたOne Ok Rockというパンクロックバンドが、本腰入れて欧米化した時、試されるのは私達日本のリスナーである。 そういう意味で、本作「35xxxv」はOne Ok Rockにとって歴史の分岐点とも言うべき重要な作品と言…

WidekはSpaceでHorizonの夢を見る

Widek「Journey to the Stars」★★★★☆ 私が昨年度、上半期No.1に推した前作「Outside the Universe」から1年経たないうちにWidekの新作がリリース。 なかなか多作な人物である。 ジェント化する世界 - NEODEAD MUSIC BLOGneodeadmusic.hatenablog.com 今回は…

Dream Pop的な、あまりにDream Pop的なSay Lou Lou

Say Lou Lou「Lucid Dreaming (Deluxe Edition)」★★★★☆ 満を持して、という言葉が最もふさわしいアーティストだろう。 元々はSaint Lou Louという名前で2012年にデビューしたのだが、翌年にはSay Lou Louという名前に変更。これはすでに同名のアーティストが…

安田レイの復活はJ-Popの復活である

安田レイ「Will」★★★★☆ 元気ロケッツのVocalとしてもお馴染み、安田レイが満を持してソロデビュー。 果たしてその中身は、高品質な楽曲がひしめく純然たるJ-Popアルバムそのものであり、元気ロケッツとは一線を画した内容も好感度抜群である。 当時と比べて…

EDM化するChicane

Chicane「The Sum of Its Parts」★★★☆☆ Chicaneにとっては6作目(幻の「Easy to Assemble」を含めると7作目)となるオリジナルアルバム。 前作「Thousand Mile Stare」では昨今のEDM系楽曲を強く意識した側面も見受けられたが、本作でもその路線に変更はなく…

Walk The Moonが提唱するRockとDiscoの正しい混ぜ方

Walk The Moon「Talking Is Hard」★★★★☆ 名曲「Anna Sun」で一躍有名となったUS産インディーロックバンド、Walk The Moon。 前作からおよそ2年ぶりとなる2ndアルバム「Talking Is Hard」だが、基本的な路線に大きな変更はなく、彼らのファンを自称する方な…

中田ヤスタカ流、EDMの作法

CAPSULE「WAVE RUNNER」★★★★★ CAPSULEの新作 CAPSULEがついにやってくれた。 この日が来るのをずっと心待ちにしていた私は、嬉しさのあまり、思わずハンズアップ状態からのBOOYAH!である。 それぐらいこのアルバムは素晴らしい。拍手喝采ものだ。 CAPSULE名…

Lillies and Remainsの3rdが素晴らしい件

Lillies and Remains「Romanticism」★★★★★ 恐るべきロマン主義の権化 これはどのジャンルのアーティストにも言えることだが、3作目というのは必然的に真価が問われる作品でもある。 いわば1st、2ndを経て自らの音楽性の集大成ともいうべき内容が3rdに凝縮さ…

ヘビーとライトのデビューアルバム

Heavylight「Your Kingdom」★★★★☆ はじめに 昨年の5月に当ブログ(「ヘビーとライト」参照)でも紹介したオランダ出身のIndie Rock、Heavylightが今年ついにデビューアルバムを発表。 すでにリリースから半年以上が経過したものの、悲しいかな、ここ日本では…

Scar Symmetry、爆誕

Scar Symmetry「The Singularity (Phase I - Neohumanity)」★★★★★ 2014年下半期ベストアルバム 結成10年目を迎えたScar Symmetryが今秋、見事なコンセプトアルバムを発表した。 昨年にソングライティングの中心人物だったヨナス(G)が脱退したにも関わらず…

ジェント化する世界(Widek)

Widek「Outside the Universe」★★★★★ 2014年上半期ベストアルバム Djent(ジェント)。 この言葉、一般の方には聞き慣れない言葉かもしれない。 私もMeshuggahやAnimals As Leadersで洗礼を受けたクチだが、要は7弦ギターを用いたポリリズムでトライバル且つ…

Petar Dundov式テクノ術を学ぶ

Petar Dundov「Ideas From The Pond」★★★★☆ Petar Dundov「Sailing Off The Grid」★★★★☆ ノスタルジック・フューチャー すでに20年以上のキャリアを持つPetar Dundov(ピーター・ダンダヴ)。 独自のTechno解釈論とも言うべき、色彩豊かな楽曲が彼の持ち味だ…

Coldplayをあきらめたくないあなたが最後に聴くアルバム

Coldplay「Ghost Stories」★★★★☆ 等身大のColdplay 月並みな感想だが、Coldplayの新作「Ghost Stories」(6th)は原点回帰と呼ぶにふさわしい内容である。 デビューアルバム「Parachutes」(1st)で彼らのファンとなった私としても、この仕上がりには嬉しい驚き…

イマドキのコンピレーション・ライフ

V.A.「Urban Night Lounge -Luxury Driving-」by The Illuminati ★★★★☆ PodcastはCDに勝てない 単刀直入に言うと、コンピレーションアルバムの出来はそのレーベルの企画力に左右されると言っても過言ではない。 特に音楽CDの不況が叫ばれる昨今、目に見えて…

Keaneの無期限活動休止について

Keane「Best of Keane」★★★★★ KeaneとColdplay 2013年で私が最も悲しかったニュースと言えば、Keaneの無期限活動休止、これに尽きる。 その前年である2012年にリリースされた4作目「Strangeland」の出来は、彼らにとってもUKロック史上においても過去最高レ…

ルーマニアのLaurentiu Dutaについて

Laurentiu Duta「Raza Mea De Soare」★★★★☆ 魅惑の泣きメロ共和国 欧州の中でも特に哀愁系Dance Popを得意とする国、ルーマニア。 最近ではAlexandra StanやInnaといったディーバ勢が世界的にも成功を収めるなど、その注目度は日増しに高くなっている。しか…

さあ、リトアニアでSELに目覚めよう

SEL「Užmerkiu akis」★★★★☆ 甘くて美味しいリトアニアンポップス 母国リトアニアでは絶大な人気を誇るらしい、SELが先月に新曲を発表していた模様。 奇妙なメイクをした美的センスはこの際置いておくとして、曲の中身それ自体はなかなか素晴らしい。 往年のD…

2013年、LUNA SEA復活の意義

LUNA SEA「A WILL」★★★★☆ 日本の音楽市場が衰退した原因 音楽市場の衰退が叫ばれて久しい。 特に日本におけるJ-PopやJ-Rockのマーケットは年々縮小傾向にあり、それはCDやMP3の売り上げを見れば誰の目にも明らかである。理由は諸説ある。 多様化及び細分化す…