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NEODEAD MUSIC BLOG

音楽を思考する

NeO的Tune of the Year 2014

昨年に引き続き、今年気に入った10曲をまとめてみた。
(参考:NeO的Tune of the Year 2013
前回同様、あくまでもDJ用途、つまりClub Music系に限定させてもらった。
それでは早速10位からご覧頂こう。


10位:Perfect Dive (Original Mix) / Morten

2014年のEDM系は歌モノが多かった印象が強いが、やはりこういったフロアと相性の良いElectroなHouseは大事にしたい。
あくまでも私の推測に過ぎないが、他のジャンルと同様に、恐らくEDM系もポップとハードの2極化がさらに進むと思われる。
この曲のように、ポップ過ぎず、ハード過ぎず、絶妙なバランスの楽曲が今後も連発されることを期待したい。


9位:Transcend (Original Mix) / Rameses B

昨年に引き続き、安定感抜群のLiquid DnBをリリースし続けるRameses B。
特にこの曲はPVとの親和性も高く、彼のスペイシーな世界観を上手く表現しているように思う。
もはやChilloutの骨格に近いこの路線は来年以降もぜひ継続して欲しいものだ。


8位:Like a Waterfall (Solarstone Pure Mix) / Solarstone, JES

元々は数年前にリリースされていた楽曲をSolarstone自らがセルフカバーした1曲。
徹頭徹尾、Upliftingに仕上げているが、これが見事に大成功。
Trance本来の疾走感と哀愁系美旋律が整然と同居しており、しかも原曲の良さを全く損なわないという見事なRemixである。


7位:Wolverline (Original Mix) / Almir Ljusa

Wolverline (Original Mix) / Almir Ljusa (beatport)

世界的には下火となってしまったが、Hard Technoの需要はまだまだあると思う。
Almir Ljusaは知名度こそ低いが、この曲は猪突猛進型のTechnoで本当に素晴らしかった。
無名過ぎてYoutubeでは動画を発見出来なかったのでBeatportで試聴してみて欲しい。


6位:Conjure Sex (Original Mix) / Maceo Plex

Techno界隈に限れば、今年はMaceo Plexの当たり年と言えるだろう。
特にこの曲はフロア映えするシンセの配置が絶妙であり、DJ的にもMixの流れを変えるのに最適な1曲となった。
妖艶な喘ぎ声の女性Voiceも手法としては古いが、なぜか新鮮に聴こえる不思議。


5位:MYST (Original Mix) / Brian Cid

SashaやJohn Digweedなど、往年のGlobal Undergroud世代が築いてきたDeep系Progressive Houseは今の時代、風前の灯である。
しかし、その中でも気合いを入れて制作に打ち込むアーティストも少なからず存在し、Brian Cidもその1人だろう。
思わずGuy Jがピークタイムに選曲しそうな硬派なProgressive Houseに拍手喝采。


4位:Midnight (Tiesto's Experimental Tech House Bootleg) / Coldplay

ここ数年、Tiestoが必要以上にポップな路線に邁進したことで、過去の全盛期を知るファンは少なからず寂しい思いをしてきただろう。
しかし、彼が発表したこのRemixはそんな古いファンを喜ばせるに十分なポテンシャルを内包しており、私も久しぶりに興奮を覚えた。
ピークタイム仕様の楽曲が極めて重要視される今のEDMシーンで、このようなRemixをBootlegとはいえ、Tiesto自ら市場に投下した意味は大きい。


3位:San Salvador (Original Mix) / David Moleon

(おまけ:ここまで踊ってくれるとDJ冥利に尽きる。)

David Moleonはデビュー当初からFunky DiscoなHard Technoを体現しており、それは2014年の今も健在である。
HouseやTrance、そしてTechnoといった4つ打ち系ジャンルがほぼBPM125〜130の枠内に収まりつつある中で、この疾走感は貴重であり、痛快無比。
まさに継続は力なりとは彼のためにあるような言葉である。


2位:Flux (Original Mix) / Petar Dundov, Gregor Tresher

Petar Dundovは欧州、特に東欧で知名度の高いアーティストだが日本ではまだまだ無名の存在かもしれない。
しかし、彼が産み出す楽曲はMinimal TechnoをさらにProgressiveに進化させた発展系であり、これはJohn Hopkinsのベクトルに近い。
特にこの曲はパラレルワールド的な世界観が素晴らしく、およそMinimal Technoの未来を暗示しているかのようにも見える。


1位:Become One (Original Mix) / Dosem

すでに日本にも何度か来日しているDosemだが、彼が東京をイメージして制作した楽曲がこのBecome Oneだ。
TechnoというよりはTech Houseに分類される内容であり、疾走感と浮遊感が絶妙なバランスの1曲でもある。
私も今年はこの楽曲をプレイすることが非常に多く、大変お世話になったこともあり、敬意を込めて、1位に推したいと思う。



総評として、今年はTechno系やDeep House系が豊作だったように思う。
逆にEDM系楽曲、所謂Electro HouseなどのBigroom系はネタ切れ感が漂い始めており、また主要アーティストのほとんどがチャートインするために歌モノ中心の楽曲を市場に投下している印象が強かった。
それはもはやClub MusicというよりPopsの世界の話ではないかと邪推してしまうところだが、年明けにはAviciiの新作も控えているので、まだまだ様子見といったところ。

ひとまず、来年も良い音源に出会えることを切に願う。