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NEODEAD MUSIC BLOG

音楽を思考する

Dream Pop的な、あまりにDream Pop的なSay Lou Lou

Lucid Dreaming

Say Lou Lou「Lucid Dreaming (Deluxe Edition)」★★★★☆

 

満を持して、という言葉が最もふさわしいアーティストだろう。

元々はSaint Lou Louという名前で2012年にデビューしたのだが、翌年にはSay Lou Louという名前に変更。これはすでに同名のアーティストがいたからという理由だ。

そのため、ファンからすれば3年も待ったデビューアルバムとなるのだが、その2012年デビュー曲の「Maybe You」が未収録なのは甚だ残念極まりないトピックである。

恐らくSay Lou Lou名義の曲ではないため、あえなく外されてしまったのだろうが、「Maybe You」はDream Popの歴史においても、間違いなくその名を刻む名曲なので未聴の方は今からでもぜひチェックしてもらいたいと思う。

 

さて、本作の内容だが、これまでリリースされた楽曲から推察されるように、今の時代に珍しいDream Popな音楽性をしっかりと堅持しているので、ファンにとっては安心安定の出来であると断言しよう。

特に4曲目「Julian」と10曲目「Nothing but a Heartbeat」がアルバムの核となっており、どちらもPV化されているのでその妖艶なビジュアルも合わせて堪能してもらいたい。

そう、Say Lou LouはPVによるビジュアル戦略もしたたかな一面を見せており、物語性豊かな映像美は巷のインディペンデント系映画とも遜色のない仕上がりと言えよう。

特に「Maybe You」や「Better In The Dark」のPVは私のお気に入りでもあるのだが、なぜか本作に未収録なのは理解に苦しむ。

デビューアルバムだからこそ、過去のシングルは全て網羅して欲しかったというのが私の本音だ。

 

とはいえ、全体的にも質の高い楽曲が目白押しであり、曲順もまるでDJ Mixのように自然で、終始心地良い流れである。

例えば、The CranberriesやSophie B. Hawkinsがデヴィッドリンチの映画に感化されたような、所謂メランコリックでノスタルジックなDream Popを体現するアーティストというのは世界的に見ても希少価値が高く、加えてこのようなAtmosphericな世界観は大変貴重である。

今後の活動も含めて、Say Lou Louは注目に値する存在だろう。

 


Say Lou Lou - Maybe You - YouTube

 


Say Lou Lou - Julian (official audio)

 


Say Lou Lou - Better in the Dark

 


Say Lou Lou - Nothing but a Heartbeat - YouTube

 

 

Lucid Dreaming

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