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NEODEAD MUSIC BLOG

音楽を思考する

お前のYoung Katoが目を覚ます

CD Review

Don't Wait Til Tomorrow

 Young Kato「Don’t Wait 'Til Tomorrow (Deluxe Edition)」★★★★★

 

2011年に結成後、シングルやEPなどを小出しにリリースしてきたUK6人組バンドが、ついに1stアルバムを発表。

1stシングルのリリースが2012年の1月だったことを考えると、ファンは3年も待たされたことになる。

先々月にこちらでも記事を書いたSay Lou Louも、1stアルバムの発表まで相当待たされてしまったが、こうしたインディー系に属するアーティストの懐事情も透けて見えてくるような事案である。

折しも、ダウンロード販売やストリーミングサービスによって音楽の価値が相対的に低下し続けている昨今、音楽だけで喰っていくのは世界的にも難しい時代に突入しているということだろう。

 

しかしこのような状況でも良質なアルバムを製作するアーティストは決して少なくない。

ただ、今回紹介するYoung Katoのように、知名度の低さ故にシーンの片隅に埋没してしまう可能性も無きにしも非ず、微力ながら私もBlogやSNSを使ってサポートしていきたいと思う。

 

さて、このYoung Kato。

UK出身のロックバンド、と言えばOasisColdplayKeaneTravisKula ShakerManic Street PreachersSuedeなどを思い浮かべる人が多いと思う。

しかしYoung Katoの音楽性はもう少しポップでディスコ寄りだ。

適当に列挙するが、Walk The MoonやGold Fields、Capital Cities、Foster The People、そしてThe 1975などの音楽性に近い。

特にTwo Door Cinema Clubにはよく似ており、恐らく本人達も意識しているはず。

この機会に両者を聴き比べてみるのも面白いと思う。

 

本作は1stアルバムとはいえ、ここ3年間の活動における集大成的な意味合いも強く、バラエティ豊かな内容にまずは驚かされるだろう。

特にDeluxe Editionはボーナストラックが7曲も追加されており、全18曲65分という新人らしからぬ驚異的なボリュームだ。

 

しかし、曲数が多ければ多いほど焦点が定まりにくく、散漫な印象を与えかねない。

バラエティ豊かという表現がそのままネガティブな要素にも成り得るのが音楽の世界だ。

要するに量と質のバランスを保つのが難しい。

 

そうした心配をよそに、この作品は終始一貫した音楽性が展開され、一寸のブレも感じさせなかったのは賞賛に値するだろう。

これはThe 1975の1stアルバムに接した時も同じような印象を受けたのだが、新人にしてはあまりにも芸達者過ぎるクオリティである。

特に「Children of the Stars」「Lights」「Yes」「Runaway」「Just Say the Word Away」のような普遍的な旋律を軸にした楽曲を書けること自体、彼らの将来は約束されたようなものである。

加えて各楽器の録音の状態も良く、全体のサウンドプロダクションも上々の出来映えだ。

 

ファンにしてみれば3年待たされた甲斐のある、見事なインディーポップアルバムである。

果たして、彼らがMaroon 5のようにメジャーになる日もそう遠くはないだろう。

これはもう予感というより確信である。

 


Young Kato - Children Of The Stars (Animated ...

 


Young Kato - Lights - YouTube

 


Young Kato - Ultraviolet - YouTube

 

 

Don't Wait Til Tomorrow

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