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NEODEAD MUSIC BLOG

音楽を思考する

帰ってきた俺たちのDisturbed

CD Review

イモータライズド

Disturbed「Immortalized」★★★★☆

 

US Alternative Metalの王者が華麗なる復活を遂げた。

2011年に活動を休止して以来、オリジナルアルバムとしては実に5年ぶり。

まずはこの6thアルバム「Immortalized」が無事に発表されたことを喜びたい。

 

肝心の中身だが、David Draimanの艶やかなボーカルに、Dan Doneganのエッジの効いたギターリフがアグレッシブに絡み合うところなど、これまでのDisturbed路線をしっかりと踏襲しているので、旧来のファンは安心していいと思う。

楽曲のアレンジ、特にDisturbedはリズム隊によるバリエーション豊かな起伏が見所の1つでもあるのだが、そうしたソリッドな塊感も健在だ。

 

果たして、HR/HMというジャンルにおいては、展開がどうしてもワンパターンになってしまいがちである。

だからこそバンドは旋律とアレンジの妙で聴衆をねじ伏せる説得力を模索する。

 

そういう意味で「The Light」や「You're Mine」のような楽曲はDisturbedにとっても新機軸と言える内容だろう。

おかげで「What Are You Waiting For」や「Save Our Last Goodbye」「Who Taught You How To Hate」のような後期Disturbed系楽曲がさらに輝きを増したように見えた。

 

ただ、全体を通して少々食い足りなさを感じてしまったのも事実。

これはスケール感が不足気味なのか、それとも平常運転な演奏技術が退屈だったのか、確かにこちらは5年も待った新譜だけに、期待の反動という側面も拭えないが、満腹感は希薄だった。

 

そのため、この作品をもって新生Disturbedというにはちょっと苦しいかもしれない。

特にこのバンドはVocalが特徴的な声色だけに、Killswitch Engageぐらいのメロウなサビを実装した曲がもっとあっても良かったと思う。

 

とはいえ、もはやオルタナティブという言葉さえ形骸化してしまった今、それでも型にはまらない音楽を追求する彼らの姿勢は高く評価したい。

プログレッシブでもカオティックでもない彼らの音が、これほどの攻撃性を保ち続けているのは奇跡的ですらある。

従って、現代USメタル界においては、彼らが王者であることに異論はなく、本作はその証明たる存在となるだろう。

 

近い将来、王者の貫禄と威厳に満ち溢れた大傑作が産み落とされることを、切に願う。

 


Disturbed - Immortalized [Official Lyric Video] - YouTube

 


Disturbed - The Vengeful One [Official Music Video ...

 

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